主に千葉県における刑事弁護など


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未必の殺意

「不作為の殺人」初認定 ミイラ遺体事件で最高裁 Excite エキサイト : 社会ニュース


 殺人事件で最高裁判所が不作為の殺人を認めたという記事ですが、記事中「未必の殺意」という言葉がありますが、これは「みひつのさつい」と読みます。
 死亡するという結果の発生は確実ではないけれど、死亡するかもしれないと認識し、死亡という結果が発生するならば発生しても構わないと認容することをいいます(判例の言い方から書いてみましたが、これでおわかりいただけるかどうか・・・あまり自信がありませんが)。
 もうちょっと俗な言い方をすれば、「死ぬとは確実には思っていない。死ぬかもしれないけど、死んでも構わない」と思っていれば、未必の殺意ありということになるということです。
 法律用語は、多分明治時代に法律の概念を翻訳するときに漢文調に翻訳した結果だと思いますが、やたらと難しい用語が多く、これを勉強するのには骨が折れます.私も刑法を勉強しはじめたときは、この「未必の殺意」やらの難解な用語に一度ならず挫折したものです.
 ところで、この「未必」という言葉、現代中国語では立派に通用する言葉で、「必ずしも~ない、~とは限らない」という意味で使います.「この記事は『未必真実』」といえば、「この記事はおそらく真実そのものではないだろう」という意味となります(小学館中日辞典)。
 では、中国の法律用語では、「未必の故意」はどうなるんだと思って、昨年台湾に行って買ってきたまま放置していた刑法の教科書らしきものを開けてみましたところ、
 「結果不確定故意(又は未必故意)」
とでていました。
 この方が、まだ現代日本人にはわかりやすいですね。

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by cuts | 2005-07-06 06:48 | 刑事弁護