主に千葉県における刑事弁護など


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同意殺人罪なのか殺人罪なのか

本日の参考記事ー
<自殺サイト>女性殺害容疑の男、中学生ら2人も殺害と自供 Excite エキサイト : 社会ニュース

 自殺をしようとする人の同意を得て、その人を殺した場合「同意殺人罪」となります。
ー法律上定められた刑・・・懲役6月以上7年以下.
 一方、殺人罪であれば、法律上定められた刑・・・懲役5年以上で無期、死刑もありです。
 同意殺人かそれとも殺人なのかで加害者の処罰は大きく変わってきます.
 参考記事のように、自分も自殺すると思わせて、自殺者を殺したという場合、同意殺人罪と殺人罪とどちらを適用すべきであるのかについては、争いのあるところです.
被害者が自殺しようとしていたのであるとすれば、自殺自体には同意はあったとも見えますし(こうみれば同意殺人罪)、いや一緒に死のうというのだから自殺するといっているのであって、一人で死ぬのだったら自殺しないのだから、そこを加害者はだましたわけだし、同意は勘違い(錯誤)に基づくものだとも見えます(こう考えれば殺人罪)。
 この点について、司法関係者としては、昭和33年の最高裁判例を手がかりにしていくことになるでしょう.
 この判例の事案は、加害者男性が女性(被害者)に別れ話を持ちかけた。ところが、女性はそれに応じない。逆に、心中をしましょうと言ってきた。男は、相談には乗ったものの途中から心中する気がなくなったが、女性は心中に本気な様子だったので、あとで死ぬからと言って、青酸ソーダを飲ませて死なせたというもの。
 最高裁は、女性の同意は真実ではないとして、男性に殺人罪を適用しています.
 似ているといえば似ていますが、心中とネット自殺では場面が異なりますし、被害者側の意思をどのようにとらえるのかが問題となってきそうです。

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by cuts | 2005-08-06 15:21 | 刑事弁護