主に千葉県における刑事弁護など


by cuts
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

事件を否認して保釈が認められるか

本日の参考記事ー
<道路公団>起訴された内田副総裁は「冤罪」と否認、法廷へ Excite エキサイト : 社会ニュース

 逮捕や勾留された被疑者にかけつける当番弁護士をやってますと、よく「保釈はできないんのでしょうか」と聞かれます。
 ”保釈は、日本では、起訴された後しか認められないような制度になっているので、起訴される前の逮捕・勾留段階ではできないのです。”
 こう答えると皆さん一様にがっかりします。
 「では、勾留が10日とか20日とか言われていますが、その間になんとか外にでることはできないのでしょうか?」
 という質問には、例外はありますが、その間外に出ることは難しいのが現状といわざるをえないでしょう。と答えざるを得ません.
 勾留に対して不服申し立てをすることも可能ですが、なかなかこの不服申し立てが認められることは至難のわざなのです。

 20日勾留されて、起訴されてしまうと、「被告人」となります。
 起訴されたのだから、保釈ができるはずだ、これで出られると考えるのは日本の現状からするとそうはいかない。
 刑事訴訟法上は、起訴されて保釈の請求があれば、原則として裁判官は保釈をしますが、例外的に「罪証隠滅すると疑うに足りる相当な理由」があれば保釈はださなくてもよいと規定されています.
 保釈で外に出て、事件関係者と話したりして、俺に有利なことを言ってくれよとか、あのことは言わないでくれよというような口裏合わせをすれば、これは立派な罪証隠滅行為なので、こういうことをする人は保釈は出せないとしているわけです。
 事件自体を否認していると、ある程度裁判が進むまで、保釈がでないことがとても多いです.裁判官としては、「この被告人は事件を認めていない。保釈で出れば、事件関係者と口裏合わせをする可能性は相当にある.」と考えるのかもしれませんが、本当にやっていない人を延々と勾留することにもなるわけで、果たしてこれでよいのかというのは、保釈を請求するがあえなく却下される経験をお持ちの弁護人の方にはわかっていただけることと思います.
 なお、政治家や会社でそれ相応の地位のある方は事件を否認しているとの報道がなされていても、保釈されることが多く、不思議としかいいようがないのですが、保釈金が相当高額なので、それとの交換条件なのかなと思っています.
 

人気blogランキング 法律・法学部門1位(記事掲載時)
-現在のランキングについては、こちらをクリックしてください.(こちらをクリックしていただくと当ブログのポイントがあがります)
[PR]
by cuts | 2005-08-16 06:51 | 刑事弁護