主に千葉県における刑事弁護など


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弁護人の接見(面会)

本日の参考記事→検察庁舎の接見拒否で提訴 広島、最高裁の判断受け Excite エキサイト : 社会ニュース

 ”セッケン”というのは、刑事事件に携わる法曹関係者には頻繁に使う常識的な用語なのですが、これまた一般の方にはわからない言葉のひとつではないでしょうか。当事務所の事務員も、特に法律関係の仕事もしていなかったので、これが最初何を意味するかわからなかったようです。
 ”セッケン”を「接見」と書けば多少はお分かりいただけるかと思いますが、要は、
   被疑者被告人との面会
のことです。面会のことをわざわざ接見という必要もないのかもしれませんが、
  一般の方が面会する場合は、勾留場所の職員の立会いあり
  弁護人が面会する場合は、立会いなし
と立会いを認めるか否かの違いもあります。
 「弁護人面会」というよりは、「接見」の方が短いのでそれを使っているということでしょうか.
 いずれにせよ一般の方が裁判員になるときが来れば、「弁護人面会」と言い直す必要性があるかもしれません。

 本日の参考記事は、広島の弁護士が広島地検には面会室がなく、弁護人面会を拒まれたので、それを理由に訴えを提起したというものです。
 検察官が被疑者などを取調べする日があり、そのときは通常朝から夕方や夜まで被疑者などを検察庁内にある房に勾留し、取調べをするときに検察官の部屋に呼んで取調べをします.
 そのため、検察官調べがある日は、勾留されている警察ではなく、検察庁でなければ弁護人は面会できないのです(一般の方はこの日は面会はできません)。
 ところが、検察庁には面会施設がないところがあります。広島では地検本庁でもないようですね。
 千葉では本庁にはありますが、支部の検察庁にはありません。
 こんなときは、弁護人はどうしているのかというと、通常面会をあきらめていたのですが、広島の弁護士は「それはおかしい」と提訴したという記事です.
 記事にも触れられていますが、本年の4月19日に最高裁判決が出ていまして、検察官には弁護人が面会できるように配慮すべき義務があるという判断をしたので、それをももとに提訴したようです.
 330万円を請求していますが、そもそも勝てるかどうかわからない案件であり、買ったとしても裁判所が認める慰謝料はかなり低いですから、弁護士の採算という点では完全に赤字だと思います.
 弁護士が法律を実現する手段として提訴している、そんなケースです.

 なお、弁護人の接見・面会に興味のある方は、弁護士金子宰慶の実務刑事弁護の<接見・面会>の項目もご参照ください.

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by cuts | 2005-08-26 07:00 | 刑事弁護