主に千葉県における刑事弁護など


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警察が逮捕を決断するとき

本日の参考記事→<17歳少女遺棄>岡崎市役所勤務の27歳男逮捕 Excite エキサイト : 社会ニュース

 事件がおきて、被疑者が逮捕され、勾留されて、起訴され、そして裁判で判決を受けるーこれが司法のプロセスですが、新聞での花形は逮捕記事でしょう。 
 被疑者が逮捕されると、犯人がつかまってよかったというような安堵した地域住民のコメントが出ることがありますが、これは逮捕されれば、勾留され、起訴されて裁判で有罪という構図ができあがっているからでしょう。
 逮捕をするのは、ほとんどが警察ですが、それでは、警察はいつ逮捕をすると決断するのでしょうか.
 現行犯逮捕はほとんど選択の余地はないですね.現行犯であるときですから。
 通常逮捕も裁判官の令状が既にありますから、これを警察としては執行するだけです。
 問題は、多分今回の参考記事でも使われたと思われる逮捕の手法ー緊急逮捕です。この逮捕、逮捕時点で裁判官の令状がなくても良いのですが、あとで裁判官のお墨付きをもらわなければなりません。
 つまり、警察がこれでオーケーと思っていても、あとで裁判官の審査を通らない可能性があるわけで、そうなった場合の警察の面子がまるつぶれになってしまいます。
 一方、緊急逮捕するような事案の中には、重大事件もありますから、そういう事案で”ここで逮捕しなかったら、犯人に逃げられてしまう”というプレッシャーも警察にはあると思います.
 私が見る限り、
  1 本人が認めている(自白)場合でも.
     それを裏付ける相当な証拠
を警察は必要としていると思います.
  2 本人が認めていない場合(否認)場合は、自白の場合よりもさらに裏付け証拠の量と質が必要とされてきます.
 今日の参考記事では被疑者は、死体遺棄容疑では逮捕されていますが、殺害を自供していても殺人では逮捕されていません。
 記事によれば、ある程度前から被疑者を任意で事情聴取していたようです。
 その後7月に死体が被害者のものだとわかったので、捜査が進展したとあるので、ここで被疑者も犯行を認める供述をしはじめたのかもしれません。
 このように逮捕は一定程度慎重に行われているようですが、そのために「自白」を警察が重視しがちであることになり、「自白」を取るために、警察が”否認している”と見ている者に対しては取り調べがきつくなりがちです。
 警察も人間ですから、否認していると見ている人間の中に、真に無実のものが紛れ込んでしまう可能性があり、それをチェックする態勢が必要とされてくるわけです.
 
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by cuts | 2005-08-30 07:03 | 刑事弁護