主に千葉県における刑事弁護など


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被告人との意思疎通がとれない場合

本日の参考記事→<松本被告訴訟>直ちに控訴棄却せず 東京高裁明言と弁護団 Excite エキサイト : 社会ニュース

 弁護人は、被告人の利益を最大限擁護しなければなりません.
 日弁連が定めた職務基本規定にも
  「弁護士は、被疑者及び被告人の防御権が保障されていることにかんがみ、その権利及び利益を擁護するため、最善の弁護活動に務める」
とあります。
 こう書くと簡単なようですが、実はこれが結構難しく、何が「最善の弁護活動」なのかについては、いつも悩んでいます.
 被告人との意思疎通が取れれば、被告人がどうしてほしいかということがわかりますから、基本的にはその方向でやればよいわけですが、被告人と意思疎通が取れない場合は、弁護側としてはどうするべきかというのは悩ましい問題です.
 私も一度そのようなケースに出くわしたことがあり、最初の面会ではコミュニケーションが取れていたのに、1ヵ月後に2回目の面会をしたとき被告人が話せない状態になってしまっており、自力でも歩けないようで、職員に車椅子を押してもらいながら表れてびっくりしたことがあります。職員の説明でも、「だんだん状態が悪くなって、最近はこのような状態なんです」と言われてしまい、どうしようか・・・と悩んだことあります.
 幸い、時間はかかりましたが、被告人がなんとかコミュニケーションが取れるまでに回復してくれたので、ことなきを得ましたが、そうでなかったらどうすべきだったのか今でも悩むところです.
 松本被告の弁護団も同じような心境に立っているのかもしれませんが、控訴趣意書を期限までに提出しないというのは、相当思い切った戦術です.
 控訴趣意書というのは、一審判決のどこそこが間違っているという、いわば控訴の理由を書いたものですが、これが期限内に提出されないと
  控訴棄却
つまり、控訴審がそれだけで終わってしまう
ということになります。
 弁護団のコメントでも、東京高裁は「直ちには」控訴棄却しないといっているだけですから、あとで控訴棄却する可能性は否定できません。
 東京高裁と弁護団の虚虚実実の駆け引きに今後も注目です.

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by cuts | 2005-09-01 07:02 | 刑事弁護