主に千葉県における刑事弁護など


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情状

本日の参考記事→死刑を破棄、無期懲役に 放火殺人、仙台高裁 Excite エキサイト : 社会ニュース

 弁護人は、”なにがなんでも被告人を無罪にする”ために存在するわけではありません。
 被告人が「自分は犯罪を犯しました。すみません。」と犯罪を犯した事実を認めており、他の証拠からも被告人が犯人であることが間違いないのであれば、弁護人としても起訴された事実を争うことはしません。
 起訴された事実は間違いがない、責任能力にも問題がなさそうだというとき、弁護人は、裁判官に情状を訴えます. 
 情状を訴えるというと、泣き落としをするみたいにも聞こえますが、そうではなもちろんありません。
 情状には、
  ・犯罪に関する情状(犯情)
  ・一般情状
というものがあると言われております。
  犯罪に関する情状というのは、その犯行の
    計画性(犯行が計画的だったのか否か)
    動機(どうしてそのような犯行を被告人が行ったのか)
    態様(どのような犯行の態様だったのか)
    結果(どのような結果が生じたのか)
というようなものを検討するわけです.
 起訴状には、例えば、殺人罪であれば、「被告人は、いついつどこで、誰々を包丁で刺して、死亡させて、もって人を殺したものである」程度しか書いてないことがあり、上記の犯罪に関する情状は全ては盛り込まれていないので、起訴状の事実は争わないが、犯罪に関する情状は争うということがありえます。
 死刑求刑が行われるような犯罪は、特にこの犯罪に関する情状がどのように認定されるかで、刑が大幅に変わってしまうので、この点の争いというのがシビアになってきます。
 参考記事のケースでは、犯罪に関する情状のうち、
   計画性
が問題となり、
 一審→計画性あり  死刑
としたものを、
 仙台高裁→計画性はなし.偶発的  無期懲役
と変更したということです。
 死刑か無期懲役か、計画性があるかないかによって分かれるたといえ(もちろん他の要素も考慮しているかもしれませんが、記事からはわかりません)、計画性の有無は重大な刑の考慮要素となります。

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by cuts | 2005-09-02 06:43 | 刑事弁護