主に千葉県における刑事弁護など


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ホーム突き落とし事件続報

本日の参考記事→<ホーム突き落とし>殺人容疑の女、「死ぬ気で駅に」と供述Excite エキサイト : 社会ニュース

 昨日、刑事の責任能力について書いたところ、コメントやトラックバックをいただき、ありがとうございました。
 昨日書いたことは、
  責任能力がある→犯罪が成立
  責任能力がない→犯罪は不成立
 だけれども、その場合でも何ら制裁ないしは不利益処分を受けないわけではないということでした。
 責任能力について刑法を改正するという動きは、私の知る限り皆無ですし、当面はこのままの制度でいくのではないでしょうか。
 責任能力のない者を刑務所に入所させても、刑務所の医療体制の貧しさ(特に、精神医療の貧しさ)からしますと、およそ意味がないと思います。刑務所にとっては処遇困難者が増えるだけですし、入所させられるものにとってもよい治療を受けることができないわけですから、根本的な解決になりません。
 医療観察法をどうとらえるかは難しい問題です。
 弁護士会は、法律制定前は反対運動をしていましたし、現在でも運用について批判的な意見をなげかけています。
 理論的には、
  責任能力がない→犯罪は不成立→治療の対象
ですから、制裁的効果を本来持たせてははならないことになるはずですが、
 従来の治療体制=措置入院(強制入院の一形態)
だけでは、社会も納得しないということで、医療観察法が作られたのだと思います。
 その意味で、一種の妥協的な法律であると思います。
 対象者の側に立つのであれば(おそらく弁護士としてはそのような機会が多いのですが)、制裁的効果を最小限に抑えるという立場をとらざるを得ないのではないかと思います。

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by cuts | 2005-09-07 06:52 | 刑事弁護