主に千葉県における刑事弁護など


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求刑を下げて執行猶予

本日の参考記事→<フィッシング事件>ヤフー偽サイト作った被告に有罪判決Excite エキサイト : 社会ニュース

 ヤフー偽サイト事件の一審判決の記事。
 求刑ー懲役2年に対し、判決は、懲役1年10ヶ月執行猶予4年を言い渡しています。
 検察官の求刑に対して、裁判官がこの事件では執行猶予が妥当だろうと考えれば、通常求刑どおりの懲役刑を言い渡した上で、執行猶予をつけるのがほとんどです。
 つまり、求刑ー懲役2年といわれたら、懲役2年執行猶予4年とか、そのように判決する例が多いのです。
 ところが、参考記事のケースでは、求刑の懲役2年から、2ヶ月だけ落として懲役1年10ヶ月にして執行猶予をつけています。
 おそらくこれは、記事にも記載されていますが、示談を考慮したものと思います。
 検察官の求刑が示談を評価していないか、またはその評価が低かったと裁判官には感じられたのではないでしょうか。
 そこで、わずかではありますが、2ヶ月落とした上で、執行猶予を付したという感じがします。
 ところで、記事では、「懲役1年10月執行猶予4年」と書いていますが、
これは、
 ”ちょうえき1年じゅうがつ”
と読んでしまうような気がしますが、
 ”ちょうえき1年じゅうげつ”
と実際には読みます。
 日常用語としては、「10ヶ月」のように「ヶ」をいれるのが普通ですが、法廷では「10月」のように「ヶ」をいれません。
 こんな読みかたは、この業界に入ってはじめて知りました。
 多分、法廷以外ではこんな読み方しないのではないでしょうか。
 裁判官がこんな読み方するのは、刑法に「有期懲役は1月以上15年以下とする」のように「ヶ」をいれていないからでしょうが、それにしても日常用語からの違和感は否めません。
 かつて私が担当した被告人で
  「懲役10月」(実刑)
を言い渡された方がいましたが、この方、判決後の私との面会の際に、怒りに打ち震えて
 「懲役10年ですか、重過ぎないですか」
と真顔で聞いてきたことがありますが、これも「10」のあとに「ヶ」がなかったので、てっきり「年」と言い渡されてしまったと思ったのでしょう。
 それにしてもこの方の場合、法廷で裁判官から「判決の意味はわかりましたか」と聞かれ、とくにあせるでもなく「わかりました」と答えていたのですが、裁判官に対してはやはり色々聞きづらいということがあるのでしょうかね。

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by cuts | 2005-09-13 04:11 | 刑事弁護