主に千葉県における刑事弁護など


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余罪の捜査手法

本日の参考記事→死体マニアサイトを管理 元市職員、殺人で再逮捕へExcite エキサイト : 社会ニュース

 岡崎の少女殺人事件で被疑者は死体遺棄罪で逮捕されていましたが、殺人で再逮捕予定という記事。
 昨日、余罪についてブログを書きましたが、今日は余罪で逮捕するかどうかということに触れてみます。
 余罪というのは、逮捕された被疑事実とは別の疑われている事実のことで、参考記事の事件で言えば、
  逮捕事実=死体遺棄
  逮捕されていない疑われている事件(余罪)=殺人事件
ということになります。
 警察・検察側としては、まず逮捕事実(死体遺棄)で起訴できるかどうかの捜査を進めると同時に、余罪(殺人)をどのように捜査するかの方針を決定します。
 余罪をどうするかの捜査方針については二通りの方法がありえます。
A 逮捕事実について起訴した後、余罪については逮捕せず取り調べる
B  余罪について逮捕する。
 余罪を逮捕しないと(Aの手法)、起訴された後、公判までの間の勾留を利用して、
取り調べることになり、逮捕した場合の期間制限(起訴するまでマックス23日)よりも捜査側としてはゆったり捜査することができます。
 つまり、捜査機関というのは、逮捕すると締め切りが目の前にある状態で、その締め切りを守らないと、被疑者を釈放しなければならなくなるのですが、その締め切りのプレッシャーがちょっと弱くなります。
 余罪を逮捕する手法(B)では、締め切りがきられることになります。
 どちらの手法を採用するかは、
  *逮捕事実よりも余罪のほうが重大事件か?
    →重大であれば余罪については逮捕方向に傾きやすい
  *被疑者が余罪捜査について協力的か?
    →協力的なら逮捕しない方向に傾きやすい
などを考慮して決定されるようです。
 参考記事のケースのように、死体遺棄で最初逮捕して、殺人の余罪があるという場合は、通常殺人事件でも逮捕します(再逮捕)。
 これは、殺人事件が死体遺棄よりもはるかに重大な犯罪ですし、死体遺棄で起訴したまま殺人事件で逮捕するのは、別件逮捕と疑われる可能性が大だからではないかと思っています。

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by cuts | 2005-09-18 07:12 | 刑事弁護