主に千葉県における刑事弁護など


by cuts
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

覚せい剤使用にまつわる捜査のあれこれ

本日の参考記事→尿から覚せい剤反応 「留学中に薬物始めた」Excite エキサイト : 社会ニュース

 覚せい剤を使用すると、覚せい剤使用罪になります。
 ”使用している現場を見つかった”というケースはお目にかかったことがなく、実際、使用というのは人知れずこっそりということが多いので(小林元議員は選挙カーでも使用していたとなると例外的存在ですが・・・)、現行犯ではまず逮捕されません。
 使用罪の最有力の証拠は、
  体内に覚せい剤が存在した=尿中から覚せい剤が検出された
ことです。
 ということで、警察は、覚せい剤の疑いのある者には、
  「尿を出していきなさい」
と要請するわけです。
 尿を出すのは、警察のトイレです。
 覚せい剤関係の刑事記録を読んでいますと、その中に尿の採取報告書なる警察官の手になる報告書があり、被疑者がコップが空であることを示し、自分の尿であることを示している写真などがついています。
 これは尿の採取過程が被疑者の任意でやっているのですよ、警察が無理やり採取したのではありませんよということを示す証拠です。
 強制採尿のときも、強制採尿をしたという報告書が作成されますが、さすがに写真はついていませんでした。
 警察は、尿を出さないなら強制採尿にもっていくよということをちらつかせないしは堂々と被疑者に伝えますので、多くの方はほどなく任意で尿を出すのですが、中には逮捕されてから一日以上粘る人もいて(尿が出ない体質だとか、今あまり出したくないんだと主張することが多いようです)、たんたんと書かれた採取報告書にも被疑者それぞれの涙ぐましい努力が隠されていたりします。
 小林元議員も経緯は記事からは不明ですが、尿を提出したため、そこから覚せい剤が検出されたようです。
 尿は、採取された警察から、それぞれの県警がもっている科学捜査研究所に送られ、ここで鑑定にかけられます。
 そこで、覚せい剤が検出されれば、警察としては最有力の証拠を得たことになります。
 尿中の覚せい剤残存期間というのは、10日から2週間と考えられているようであり、尿から覚せい剤が検出されれば、「俺は覚せい剤使用していない。」と否認しても、よほど検察官を納得させる理由がなければ、覚せい剤使用罪で起訴されてしまうというのが現状です。
 それにしても、小林元議員の逮捕(18日)から、尿の検出(20日)まで、3日間というのは早いですね。
 覚せい剤の所持罪で逮捕されて、最初10日間の勾留がつくのですが、検察官は、「鑑定が未了だから、勾留を延長する」と延長を請求し、裁判所もそれをあっさり認めてしまうのが現状ですから。
 やれば、3日で鑑定できるではないですか、県警さん。
 それとも、これは元議員のためないしは世間向けの迅速処理なのでしょうか。

人気blogランキング 法律・法学部門5位(記事掲載時)
-現在のランキングについては、こちらをクリックしてください.(こちらをクリックしていただくと当ブログのポイントがあがります)
 
[PR]
by cuts | 2005-09-21 06:58 | 刑事弁護