主に千葉県における刑事弁護など


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子ども投げ落とし事件と育児ノイローゼ

自分の子どもを5階から投げ、重傷を負わせた女性が殺人未遂で逮捕されたという記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

 被疑者は、「子育てに悩んでいた。娘を殺して自殺しようと思った」などと供述しているということですので、殺人未遂罪の成立はやむをえないような状況のようです。
 記事を見ていて、自分が弁護人だったらどう主張するかと考えるのですが、5階から投げ落とした行為を、怪我を負わせるつもりだけで、殺すつもりまではありませんでした・・・と主張するのは、被疑者本人が主張していても、特別の事情がない限り難しいなと思うでしょうし、この件では本人も容疑は認めているということですから、傷害罪というわけにはいかないでしょうか。
 そうしますと、成立する犯罪の第一候補は、殺人未遂罪になってしまう。
 殺人罪というのは、相当に重いのです。
 殺人罪の法定刑は、昨年中は、「懲役3年以上」でしたが、本年1月1日から「懲役5年以上」に変わったのです。法定刑が変わった関係で、実際に言い渡される刑もやはり重くなる傾向にあるようです。
 未遂罪ということになると、それを理由に刑を減軽できることにはなっています。
 減軽は、法定刑が半分になるので、「懲役2年6ヶ月以上」ということになります。
 今回のような育児ノイローゼが考えられる事案では、責任能力が一番のポイントかもしれません。
 心神喪失になれば、犯罪自体が成立しなくなりますし、
 心神耗弱ということになれば、刑の減軽事由になります。
 仮に、両者に当たらないとしても、情状という面では酌んでもらえる事情にはなります。
 この記事を見て、育児についてのストレスという点からのコメントが多いですね。
 「我が子を 殺すなら・・ 他の方法で・・」(のまのま~)
 「ぶちっ」(常習女)
は、女性の育児の大変さを考えさせる上で参考になります。

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by cuts | 2005-10-10 08:57 | 刑事弁護