主に千葉県における刑事弁護など


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DNA型鑑定も万能ではないが

栃木小学生殺人事件、DNA鑑定などで被疑者割り出しへ
Excite エキサイト : 社会ニュース

 DNA鑑定で、日本人の場合、最も多く一致する場合でも1億8000万人に一人という制度だそうです。
 このような非常に高い精度で個人識別を行うことが可能と聞くと、これですべてが解決と思われるかもしれませんが、そう簡単にはいきません。
 警察庁の方の書いたものの中にも、「DNA型捜査は万能ではない」とあり、前述のように個人識別の精度は高いが、あくまで別人でもDNA型が一致する可能性がゼロではないから、DNA型鑑定の結果が一致したといっても、他の必要な捜査を十分に尽くして、被疑者を特定すべきであるとあります(山根勇;捜査研究2005年10月号)。

 指紋は、警察でデーターベース化されていますが、DNAのデーターベース化はこれからです。
 指紋の場合、逮捕されれば必ず警察に採取され、警察はこれをストックしておきますし、指紋の照合システムというのもありますから、これで過去のデーターと参照することが可能です。
 しかし、DNAの場合、被疑者の関係のデーターベースは今年の9月1日にようやく国家公安委員会の規則(DNA型記録取扱規則)ができたくらいですから、被疑者のDNA型のストックはこれからなされる状況です。
 ですから、現状では、DNA鑑定をしても、それで被疑者を割り出せる可能性は低く、将来的に重要参考人が現れた場合、同意を得てその参考人のDNA型鑑定し、一致したことが重要な証拠となるということになるのではないかと思います。

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by cuts | 2005-12-06 07:18 | 刑事弁護