主に千葉県における刑事弁護など


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警察の留置場を廃止できるか、警察と日弁連が激論

代用監獄の存廃について、警察と日弁連が激論
Excite エキサイト : 社会ニュース

 警察が被疑者を逮捕という記事は多いですが、その後、被疑者はどこへいくのかといいますと、警察の留置場に入れられるのです。
 警察は、「代用監獄」と言われています。 
 国の施設である拘置所に留置するが、警察の留置場も代用できますよと監獄法に書いてあります。
 警察署はほとんどの方は見たことや行ったことがあるでしょうが、拘置所はほとんどないんのではないでしょうか。
 それもそのはず、
  警察留置場(警察署には基本的に留置場があります)=1300施設
  拘置所(刑務所内の拘置施設含む)=150施設
だそうです。
 拘置所・刑務所は法務省管轄ですから、今、警察にいる被疑者・被告人を拘置所に移そうとすれば、それだけの施設を国のほうで作らなければ成りません。そのためには、莫大な予算が必要ですし、また、どこに建てるのかという問題もでてきてしまいます(住民にとっては是非来てくださいという施設ではないでしょうから)。
 警察が「代用監獄の廃止は現実的でない」というのも理由のないことではありません。
 実際、被疑者・被告人に聞いてみると、警察の方が拘置所よりも施設としてはよいという声は多いです。
 ・警察では冷暖房完備だが、拘置所ではそうではない
 ・警察ではタバコが吸えるが、拘置所では吸えない
 ・警察にいれば外に連れて行ってもらえる機会があるが(必要があれば病院には連れて行ってくれます。実況見分などの機会もあります)、拘置所ではそうではない。
という声もありました。
 もっとも、いろいろな利益をちらつかせたり、逆に脅してみたりという手段を使用して、警察が虚偽の自白を得て、冤罪事件を引き起こしてきたことも忘れられません。
 日弁連の「人権保障のために、捜査機関と身体拘束に責任を負う機関は明確に分離していなければならず、代用監獄は要件を満たしていない」という主張は、この理念を表しています。
 理念と現実との間で激論になっているようですが、現実の予算を考えると、警察の留置施設を少なくとも一挙に廃止することは現実的ではなく、徐々に廃止する方向にもっていくか、存続させつつ、冤罪を防ぐような手段を講じるほかはないように思います。

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by cuts | 2005-12-07 06:56 | 刑事弁護