主に千葉県における刑事弁護など


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ビラ配布がなぜ住居侵入罪に当たるのか

ビラ配布訴訟で逆転有罪判決
Excite エキサイト : 社会ニュース

 ビラ配布が住居侵入罪にあたるか否かが争われている立川反戦ビラ訴訟で、一審は無罪判決だったのですが、東京高裁は「有罪」としました。
 一審も東京高裁も共通なのは、形式的には住居侵入罪にあたるとしたことです(法律家の用語で言うと、「住居侵入罪の構成要件該当性がある」)。
 防衛庁の官舎は、「住居」ですし、そこに同意なくして入ったわけですから、「侵入」に形式にはあたるという判断は、一審も東京高裁も変わりありませんでした。
 判断が分かれたのは、形式的には住居侵入罪にあたるとして、実質的に刑罰をもって処罰すべきかどうかというところです(法律家の用語で言うと、「可罰的違法性があるか否か」)。
 一審は、「刑事罰に値する程度の違法性がない」としましたが、
 東京高裁は、
  ・居住者から抗議を受けながら同じ行為を繰り返した
  ・管理者は対応策として禁止事項表示板を設置していた
ということを重視したようで、「表現の自由が尊重されるとしても、他人の権利を侵害してよいことにはならない」として、有罪としました。
 ただ、検察側が懲役6ヶ月の求刑に対して、罰金10万円~20万円ですから、表現の自由の点は情状では考慮したというところでしょうか。
 被告人側は、即日上告ということですから、この事件、最高裁での判断が興味深いところです。

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by cuts | 2005-12-09 15:34 | 刑事弁護