主に千葉県における刑事弁護など


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警察の取調室でなぜわいせつ行為が行われるか

 取調べ中に女性にわいせつな行為をした警察官、特別公務員暴行陵虐で逮捕Excite エキサイト : 社会ニュース

 取調べ中に警察官が、女性をさわった、わいせつな行為をして逮捕されたというニュースは、少なくとも今年の7月に2件報道されています。
 今回のニュースでのわいせつ行為の期間は、7月7日から8月22日までということですから、7月のニュースが流れていた間にこの大阪府警の警察官はわいせつ行為をしていたということになります。
 全然このニュースに気がつかなかったんでしょうか?
 それとも、気がついていながら、「俺は大丈夫」と思ってしまっていたのか・・・。
 こんな事態が複数回、別の警察官によって行われるというのは、構造的な問題だといわざるを得ません。 

 このような犯罪を許した背景には、日本での取調べの特殊性があります。
1 取調べの録音、録画が行われていない
  日本では取り調べの際の録音、録画は警察・検察側の拒否により実現していません(弁護士会は強く働きかけ中)。
2 取調室が警察の管理下にあること
 同じ警察官同士なら、取調室で変なことが行われていても、見てみぬふりということもありうるのではないかと外部者からは思われてもおかしくないですよね(これも、日弁連が代用監獄=警察留置所を廃止せよと述べていることの根拠になっています)。
3 起訴後にも取調べをすることができ、長期間警察に被疑者・被告人をおいておける
 取調べは、起訴するために行われるのが原則なので、起訴後の取調べは本来不要のはずですが、日本では判例で認められてしまっています。実際にも、起訴後の取調べは頻繁に行われています。
 起訴前の勾留は20日しか認められないのですが、7月7日から8月22日まで行為に及んでいるとなると起訴後も「取調べ」と称して、わいせつ行為に及んでいた疑いが大です。

 このような事件を防ぐには、少なくとも録画・録音を徹底させることが必要不可欠でしょう。

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by cuts | 2005-12-10 07:36 | 刑事弁護