主に千葉県における刑事弁護など


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殺人罪で計画的だとどうなるか

京都小6殺害事件で被疑者、計画的犯行と見られる行動
Excite エキサイト : 社会ニュース

 日本では、殺人罪は、「人を殺したものは、懲役5年以上、無期又は死刑」としか書いていませんが、ほかの国では、殺人をさらに細かく分類しているようです。
 アメリカでは、謀殺(あらかじめ計画して人を殺すこと)と故殺(一時の激情によって殺意を生じ、人を殺すこと)がわかれていますし、台湾でも通常殺人罪と義憤殺人罪(義憤又は激情による殺人)を分けており、計画的でない方が刑が軽くなっています。
 日本では、殺人はおおざっぱな規定しかないのですが、計画的犯行ということになれば、裁判官が刑を重くする方向で考慮します。
 死刑か無期懲役かが微妙な事案では、計画的か否かが両者を分けることすらあります。
 計画性というのが、重く処罰されるのは、犯罪を犯すことを迷いながらする人よりも、計画してそのとおりに遂行していくことの方が悪質だという考え方があるのでしょう。
 ですから、計画性があるということになったとしても、その計画性が強固かどうかということがさらに問題となります。
 計画を立てても、そのとおり実行しなかったり、想定外の事柄が起こって、従来の計画がぐらついたりしてしまうと計画性が強固ではないということになりましょう。
 逆に、計画どおりに遂行した、想定外の事柄が起こっても計画を冷徹に実行したとなると、計画性が強固ということになり、刑としては重くなってきます。
 京都小6殺害事件では、
  ・事前に包丁を購入して、塾に持ち込んだ
  ・直前に事務室でモニターの電源プラグを抜いた(ほかの人に見られないため)
  ・二人きりになったときに教室の鍵を閉めた
 というような事情が浮かんでおり、被疑者の動機としても「夏ごろから被害者に恨みを持っていた」というようなことがらからすると、計画的犯行のように見えます。
 今後、裁判員制度が導入されれば、このようなことも裁判官と裁判員(一般の方)で議論されるようになることでしょう。

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by cuts | 2005-12-13 06:22 | 刑事弁護