主に千葉県における刑事弁護など


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インターネットが従来の犯罪概念を変える

「幼女を狙う」とインターネット掲示板に書き込んだ高校生を威力業務妨害罪で逮捕
Excite エキサイト : 社会ニュース

 威力業務妨害罪というものはあまりなじみがないと思います。
 威力を用いて人の業務を妨害した場合、威力業務妨害罪となり、懲役3年以下又は罰金50万円以下の刑に処せらると刑法に規定されています。
 「威力」とは、人の意思を制圧するに足りる勢力を用いることで、暴行だけでなく、脅迫も入ります。今回のケースでは、
  「幼女を狙う」「西小あたりを狙います」
などと書き込んだ行為が、脅迫にあたるとみられたわけです。
 「業務の妨害」ですが、実際に妨害しなくてもよい、その脅迫が業務を妨害するに足りるものであればよいとされています。
 威力業務妨害罪というもの、刑事弁護をしていてもそうお目にかかるものではありません。
 暴行とか脅迫して、業務を妨害するという犯罪ですから、アグレッシブに行動する人でナイとこういう犯罪にはなりませんでした。
 ところが、今回は、高校1年生が、携帯でインターネットに書き込んだだけ。
 殺人事件との関連性はないとの報道もあることから、この高校生、冗談で書き込んだのかもしれません。
 インターネットの影響力が、従来はアグレッシブ系の人にしか適用されなかった犯罪を、その辺にいる高校生にも適用させるようになったといえるでしょうね。うっかりインターネットの情報網に載せてしまうと、友達どおしなら冗談で済ませられる行為がそう受け取られなくなるという・・・。
 この典型が、名誉毀損罪。
 名誉毀損罪は、不特定多数の人間に対して情報を発信しなければならなければ、成立しない犯罪なので、インターネット登場前は、非常に数が少ない犯罪のひとつでした。
 しかし、インターネット登場後は、誰もが不特定多数の人間に情報を発信できることになり、人の悪口をインターネットで書けば、名誉毀損罪の行為ができることになってしまったわけです。
 それだけ、犯罪というものが身近になったといえなくもないですね。
 いや、もともと犯罪というものは身近なもので、インターネットがそれを明らかにしただけかもしれませんが。

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by cuts | 2005-12-18 08:56 | 刑事弁護