主に千葉県における刑事弁護など


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”動機の追及”

大阪の強盗殺人事件、被疑者動機について「快楽目的」とも供述
Excite エキサイト : 社会ニュース

 「動機の追及」というのはマスコミの好きな用語のようです。
 不可解な事件がおきて、「なぜそんなことが?」と思う読者が多い中で、被疑者がこんな風に話していると聞けば、「ああそうだったのか」「やっぱりね」と一応の落ち着きどころを得られるからでしょう。
 裁判の場で、「動機の追及」というのがなされるかというと、そうはいえないと思います。
 裁判の構造自体が、
  検察官の主張
  それに対する、被告人・弁護人の主張
という当事者対立構造になっていて、
  裁判所はそれを判断する立場
なので、遠山の金さんよろしく、裁判官が自ら能動的に真実を探求するという構図にはなっていないからです。

 それと、「動機」というものは、基本的にはやった本人しか語りえない話で、その点について自白しなければ聞き得ない話です。
 事件そのものを否認していれば、「動機」など聞き出しません。
 また、動機について認定できなくても、犯罪をしたという事実については裁判所は認定できるわけで、そういう場合、動機は不明ということで、裁判所は刑を判断します。
 刑を判断するには、動機もひとつの考慮要素にはなりますが、
  計画的犯行か
  結果が重大か
という方が、より考慮されるているようです。

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by cuts | 2005-12-20 08:14 | 刑事弁護