主に千葉県における刑事弁護など


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放火の動機

下関駅放火事件、被疑者、過去にも放火で逮捕歴
Excite エキサイト : 社会ニュース

 下関駅がて焼失、列車の運行などに多大な影響が出ています。
 放火だということで、被疑者が逮捕されていますが、放火事件というのは、証拠も含めてすべて燃えてしまったりする場合があり、立証は被疑者本人の供述にかなりの部分頼らざるを得ない部分が多いといわれています。
 しかも、放火というのは、殺人に比べて動機が不鮮明というか、なんでその動機で放火をするのかが周囲からみてよくわからないというケースが結構ありまして、責任能力が問題となることもありますし、責任能力が問題とならないまでも、結局のところ、本当の動機はなんなのかその人以外はよくわからないということもあります。
 記事には、被疑者本人が語った動機というもの載りますが、それは、「刑務所に戻った方が良いと思って火を付けた」とか「むしゃくしゃしていた」とかそういうものです。
 ただ、こういう言葉は、被疑者本人が、とりあえず考えついた表現であり、火をつける心理というのはもっと奥深いものがあると私は思います。
 「刑務所に戻りたくて」という人は、弁護人をしているとときどき出っくわしますが、多くは窃盗犯、それも大した金額ではない物を盗んで、現行犯で逮捕されるというようなケースですし、「むしゃくしゃした」人の大半は火をつけるという行動をとりません。
 犯人の放火行為の本当の意味をしるには、短い動機のコメントはほとんど意味をなさない、というかそれでは意味がわからないのではないかと思います。

 なお、放火の法定刑ですが、これはかなり重く、
 現住建造物(現に人が居住し又は現に人がいる場合)→懲役5年以上、無期又は死刑
で殺人事件と同じ法定刑です。

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by cuts | 2006-01-08 07:38 | 刑事弁護