主に千葉県における刑事弁護など


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武装すり団は「強盗」か

武装すり団、西日暮里駅スプレー噴射事件
Excite エキサイト : 社会ニュース

 警察官から職務質問を受けた男4人組が、突然催涙スプレーのようなものを噴射して、22人に傷害を負わせたというニュース。
 4人のうち、1名は傷害と銃刀法違反で逮捕されています。

 他のブログをみていましたら、「なぜすり団なんだ、強盗団ではないか」というものを目にしました。確かに、「武装すり団」というのはネーミングとして違和感をいだく人もいるのではないでしょうか。
 マスコミとしては、もともとはすりをするための団体で、見つかったときに備えて武装しているということから、「武装すり団」と名づけているのかもしれませんが、こういう場合、法律的にはどうなるでしょうか。

 すりというのは、法律上は、「窃盗罪」であり、「強盗罪」とは明確に区別されます。
 強盗というと、当初から暴行や脅迫を用いて財物を奪うものが典型的ですが、最初は物を盗むことしか考えておらず、物を盗んだあとに、警察などに発見されて、その警察官を殴って傷害をおわせたというような場合は、やはり強盗罪にあたります。

 当初から暴行や脅迫を用いて財物を奪うという典型例と区別するために、「事後強盗」といいます。
 
 ではやはり、今回のケースは強盗ではないか、なぜ傷害で逮捕しているんだという疑問がわいてきそうですが、これは窃盗について、少なくとも逮捕段階で証拠がないからでしょう。
 逮捕した段階では、傷害(とあと銃刀法)での証拠はあったものの、窃盗については証拠がないので、とりあえず傷害などで捜査を進め、強盗の証拠が固まれば、起訴する段階では強盗に変える可能性もあるのではないでしょうか。

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by cuts | 2006-04-07 07:55 | 刑事弁護