主に千葉県における刑事弁護など


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覚せい剤1回使用量、0.03グラムとされている裁判実務からは10グラムは多いかも

人気blogランキング 法律・法学部門29位(記事掲載時)

元サザン大森氏、薬物所持で逮捕→Excite エキサイト : 社会ニュース

 あいかわらずの芸能人、薬物汚染の記事であります。
 元ドリカム西川氏の実刑判決も報道されていましたが、今度は元サザン大森氏逮捕のニュースです。

 容疑は、
 「覚せい剤約10グラムと乾燥大麻約40グラムの所持」
ですから、これは
 覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反
にそれぞれあたります。

 大森氏は「自分で使うために持っていた」と供述とのことなので、これを前提としますと、
   単純所持罪
ということになります。

覚せい剤所持罪とか大麻所持罪には、
  単純所持ー法律で定められた刑は「懲役10年以下」
  営利目的所持ー法律で定められた刑は「懲役1年以上20年以下(場合によっては500万円以下の罰金)」
という二種類がありまして、法定刑をごらんいただければわかるように営利目的所持の方が格段に重いわけです。

 では、みつかったときに、何でも「自分の使うために所持していました」といえば、単純所持罪になるのかというとそういうわけでもありません。

 ポイントは、
   所持していた覚せい剤の量
  とか
   その所持の仕方など
です.

 「覚せい剤の1回の使用の通常量は0.03グラム」というのが裁判では前提とされています.もちろん、覚せい剤の使用の初心者なのか、濫用者なのかによって、1回の使用量というのは異なってくるでしょうから、あくまで0.03グラムというのは目安ですが、参考にはなります.

 本日の記事では、発見された覚せい剤が10グラムということですが、これは自己使用目的であるというにはかなり多い量であり、1回の使用量が相当に多いのか?、自己使用目的ではないのではないか?という見方を警察がしてもおかしくはありません。 
 刑事の弁護人としても、この点を被疑者から聴取した上で、被疑者の主張が合理的である(少なくとも不合理ではない)という主張をしていくことになります。

 単純所持で当初逮捕されても、捜査機関というのは、重い犯罪での起訴を常に狙っており、証拠が集まれば営利目的所持で起訴するということもありえますので、この点の攻防が刑事弁護としては焦点になってきます.
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by cuts | 2006-05-13 07:03 | 刑事弁護