主に千葉県における刑事弁護など


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ひきにげ事件だが、殺人未遂罪も追及するとは

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佐賀の男児ひきにげ事件、被疑者逮捕される
Excite エキサイト : 社会ニュース

 佐賀の男児ひきにげ事件というのは、
  5月20日の夕方、被疑者の勤務先の会社が所有しているトラックを被疑者が運転中、男児をひいて、重傷を負わせ逃走した
という事件です。

 ここまでであれば、
  業務上過失傷害←交通事故により被害者に傷害を負わせたこと
  道路交通法違反
    報告義務違反←警察に通報しなければならないのに、通報しなかった
    救護義務違反←被害者を助けなければならなかったのに助けなかった
ということになります。
 実際、警察もこの
   業務上過失傷害+道路交通法違反
で逮捕しているという報道です。

 問題なのは、
  事故を起こした後、男児をトラックに乗せて連れ去り、3キロ離れた山中に放置した
という疑いがあるわけですが、これをどうみるかです。

 記事にもあるように、これは場合によっては
  殺人未遂
になります。
 そういえるためには、
   殺意
がなければなりませんが、この殺意があるのかどうなのかが今後の取調でポイントとなってくるというところでしょう。

 殺意
という言葉は、日常用語でも使用しますが、法律上の用語としては、ちょっとニュアンスが違う場合もあります。
 
 日常用語だと、
 「確実に相手を死なせようと思った」
場合に用いられると思いますが、
 法律用語だと、
 「相手が死ぬとは確実には思ってはいないけれども、相手は死ぬかもしれない。それでも構わない」
というような状況でも
  殺意有り
ということになります。

 専門用語としては、こういうのを
 「未必の殺意」(みひつのさつい)
といいますが、これがあるのかどうかを警察は追及していくことになると思います。
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by cuts | 2006-05-25 16:05 | 刑事弁護