主に千葉県における刑事弁護など


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秋田男児殺害事件関連でついに逮捕者

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秋田男児殺害事件に関連して、死体遺棄罪で逮捕者
Excite エキサイト : 社会ニュース

 この記事につけられた見出しは、
「<秋田男児殺害>水死女児の母を逮捕 死体遺棄容疑」
というものでしたが、しばらくこのニュースをフォローしていなかったので、これだけだと何のことか一瞬よくわかりませんでした。

 法律的には、
  女性を死亡した秋田男児の死体遺棄事件で逮捕した
ということですね。
 逮捕された女性が、水死した女児(これは一応事故として処理されたけれども、事故ではないのではないかという疑惑が生じている)の母親だったと、ここが一番世間の注目をひくところなのでしょう。

 ところで、女性の容疑事実は、死体遺棄なのですが、この死体遺棄罪というもの、文字通り   「死体を遺棄した」
という行為を罰するものです。
 その法定刑(法律で定められている刑)は
  「懲役3年以下」
で、殺人罪(懲役5年以上で無期、死刑もあり)に比べると、刑の重さとしては、軽い部類に入ります。

 記事によれば、女性も死体遺棄をしたこと自体は認めているということなので、この死体遺棄事件限りでみると、争いはないということになります。

 しかし、警察側の狙いは別のところにあります。
 殺人があれば、死体がでます。
 この死体を隠そうとすれば、死体遺棄罪にあたりますので、捜査側としては、”誰が死体を遺棄したのか”から調べていってその容疑が固まったところで、死体遺棄罪で逮捕。勾留での取調べで死体遺棄の話を聞いていき、関連して殺人の取調べをしていくのです。
 そして、殺人の容疑が固まったらその者に殺人で再逮捕。 こういう手法をとることが結構あります.

 殺人の関与者と死体遺棄の関与者は一致しない場合も当然ありえます(例えば、死体遺棄だけ頼まれたケース、すでに死亡していた死体を遺棄するだけのケース)。
 今回の事件はそれがどうだったのか、というところが大きな争点でしょう。
 慎重な捜査が求められるところです.
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by cuts | 2006-06-05 07:39 | 刑事弁護