主に千葉県における刑事弁護など


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「国選弁護に初の報酬基準」といわれても違和感が・・・

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国選弁護に初の報酬基準という記事
Excite エキサイト : 社会ニュース

 「国選弁護に初の報酬基準」「国選弁護人の報酬は各裁判所の裁量に任され、これまで客観的な基準はない」という記事なのですが、ちょっと違和感が・・・

 これまでも支給基準というのはありましたし、平成18年度のも決まっております。

平成18年度のは、
簡易裁判所(3開廷) 60,900円
家庭裁判所(3開廷) 82,800円
地方裁判所(3開廷) 85,100円
高等裁判所(3開廷) 91,800円
最高裁判所(2開廷) 99,100円

 ここで「3開廷」とあるのは、公判を3回まで行った場合という意味で、1開廷でも2開廷でもこの基準が適用されることになっているようです。

 ここまでは決まっているのですが、これを増額させる基準というものがなかったのです。
 記事ではまったく客観的な基準がなかったように書かれていますが、そうではなくて、ベース金額の基準は決まっていて、それを増減させるような基準がなかった(=裁判官の裁量だった)のです。

 今後はどうなるかといいますと、記事によれば、

 ”国選弁護人は最低5万円、公判1回7000-9000円で、新設される捜査段階の容疑者の国選弁護人は接見回数などが基準となる。”

ということで、ベースが5万円となりました。
これまでよりも低いですね。
公判1回が高くて9000円ですから、3回公判で2万7000円
ということは、公判3回で7万7000円となり、現在の8万5100円から大幅ダウンということになります。

 ”死刑求刑事件や被害者と示談を成立させた場合などは加算され、努力と成果によってめりはりを付けた”

といわれても、示談が成立するかどうかは被害者次第ということもあり、成立させれば加算でといっても素直には喜べない気がいたします。
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by cuts | 2006-06-11 14:49 | 刑事弁護