主に千葉県における刑事弁護など


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介護の負担

人気blogランキング 法律・法学部門27位(記事掲載時)


介護者の4人に一人以上がうつ状態
Excite エキサイト : 社会ニュース

 交通事故の被害者側の訴訟をこれまで何回も担当したことがありますが、被害者で後遺症が残ると実に家族の方が大変なのです。
 
 障害が重度だと介護が必要となりますが、高齢者と違って、介護保険が使えません。
 障害者手帳を取得して、それで福祉サービスを使用するという手もありますが、福祉サービスは地域によっては貧困なところもありますから。

 結局、介護は家族が負担しなければならないというのが実態です。

 今回の調査は、高齢者介護の調査ですが、ケースによっては、負担は高齢者介護以上というものもあります。
 そのような介護の実態も是非調査してほしいものです。

 なお、交通事故の場合は、加害者側に介護費用を損害賠償請求することができるときがあります。遷延性意識障害(いわゆる植物状態のこと)の介護費用について、PDFファイルですが、まとめたものがありますので、ご興味のある方は参考にしてください
こちら
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by cuts | 2006-05-31 19:52 | その他

昏睡からの回復過程

人気blogランキング 法律・法学部門15位(記事掲載時)

佐賀男児ひきにげ事件の被害者男児、「お母さん」と発声
Excite エキサイト : 社会ニュース

 この事件の被害者男児、これまでの報道では頭部を打って、昏睡状態ということであったと思います。
 発声があっても
 ”病院側は、毅君の行動について「意識がない状態は同じなので、回復の兆候と言うことはできない」としている”
ということですが、一刻も早い回復を願ってやみません。。

 ところで、頭部外傷を負って、昏睡状態となり、回復をする過程を描いたものとして、

「パパの脳が壊れちゃった」
(キャシー・クリミンス著 原書房)

があります。
 今、これをもとに「交通事故ブログ」の方で書いています。
 先の見通しがつかない状態というのは、人間を不安と苦悩に陥れます。
 今、ご家族もそのような状況にいるのではないかなと思いますが、昏睡からどういう風に回復していくかという過程は、医学的にはある程度わかっているようで、上記の本はアメリカで事故にあって脳外傷にあった夫の話を作家である妻が書いた本なのですが、当事者の立場からわかりやすく書いた本としてお薦めです。
 
「パパの脳が壊れちゃった」1
「パパの脳が壊れちゃった」2
「パパの脳が壊れちゃった」3
「パパの脳が壊れちゃった」4
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by cuts | 2006-05-27 06:59 | その他
人気blogランキング 法律・法学部門15位(記事掲載時)


札幌高裁で高次脳機能障害による後遺症を認める逆転判決
Excite エキサイト : 社会ニュース

 交通事故で一審は慰謝料240万円程度しか認めなかったものを、二審札幌高裁では、高次脳機能障害による後遺症を認めたという記事です。

 見出しでは、「高次脳障害」という言葉を使用していますが、正確には「高次脳機能障害」です(記事中ではそう書いてあります)。
 高次の脳機能の障害
という意味ですから。

 「高次脳障害」では、”高次の脳の障害”となってしまい、脳の障害が高次なのかと受け取られかねないのではないでしょうか。

 高次脳機能障害というのは、
  失語(言葉がうまく出せない)
  失行(行動がうまくできない)
  失認(認知がうまくできない)
  記憶障害(すぐ忘れてしまう)
  地誌的障害(道に迷う)
  遂行機能障害(一連の計画的な動作ができない)
  注意障害(注意力や集中力が低下する)
  情動や人格の障害(以前と違った言動や人格になる)
というような障害がでるものをいいます。

 本件の記事は交通事故によるものですが、脳血管障害等でもそのような後遺症が残ることがあります。
 一見すると、どこも悪くないように見えるのですが、上記のような様々な障害があり、本人や介護者に多大な影響を及ぼすものです。

 交通事故による高次脳機能障害については、「交通事故ブログ」の方でも色々書いていますので、ご興味のある方は参照してください。
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by cuts | 2006-05-27 06:28 | 民事裁判
人気blogランキング 法律・法学部門19位(記事掲載時)

佐賀の男児ひきにげ事件、被疑者逮捕される
Excite エキサイト : 社会ニュース

 佐賀の男児ひきにげ事件というのは、
  5月20日の夕方、被疑者の勤務先の会社が所有しているトラックを被疑者が運転中、男児をひいて、重傷を負わせ逃走した
という事件です。

 ここまでであれば、
  業務上過失傷害←交通事故により被害者に傷害を負わせたこと
  道路交通法違反
    報告義務違反←警察に通報しなければならないのに、通報しなかった
    救護義務違反←被害者を助けなければならなかったのに助けなかった
ということになります。
 実際、警察もこの
   業務上過失傷害+道路交通法違反
で逮捕しているという報道です。

 問題なのは、
  事故を起こした後、男児をトラックに乗せて連れ去り、3キロ離れた山中に放置した
という疑いがあるわけですが、これをどうみるかです。

 記事にもあるように、これは場合によっては
  殺人未遂
になります。
 そういえるためには、
   殺意
がなければなりませんが、この殺意があるのかどうなのかが今後の取調でポイントとなってくるというところでしょう。

 殺意
という言葉は、日常用語でも使用しますが、法律上の用語としては、ちょっとニュアンスが違う場合もあります。
 
 日常用語だと、
 「確実に相手を死なせようと思った」
場合に用いられると思いますが、
 法律用語だと、
 「相手が死ぬとは確実には思ってはいないけれども、相手は死ぬかもしれない。それでも構わない」
というような状況でも
  殺意有り
ということになります。

 専門用語としては、こういうのを
 「未必の殺意」(みひつのさつい)
といいますが、これがあるのかどうかを警察は追及していくことになると思います。
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by cuts | 2006-05-25 16:05 | 刑事弁護
人気blogランキング 法律・法学部門33位(記事掲載時)


個人情報流出について、ヤフーBBに賠償義務を認める判決
Excite エキサイト : 社会ニュース

 個人情報流出を理由に、認められた金額は一人当たり6000円の判決が出たという記事です。
 
 見出しでは、「賠償命令」というのがよく使われますが、法律上では「命令」と「判決」は別物なのですが、わかりやすいからか、これまでよく使われたからか、「賠償命令」という言葉が良く使われますね。

 判決では、「被告は、原告に対し、金6000円を支払え」というような主文になっていますので、確かにこれだけ見ると命令しているように見えますから(「支払え」!ですからね)、賠償命令のインパクトがあっていいのかもしれません。

 ところで、民事訴訟を提起するのにいくらかかるでしょうか。
 民事訴訟を起こすのに必要なのは、
  収入印紙と切手
です(自分で起こす場合です、弁護士を依頼する場合は弁護士費用が別途かかります)。

 切手代は7000円弱位の金額ですが(被告が一人の場合)、印紙代は訴訟で請求する金額によって異なります。
 記事の訴訟では一人当たり10万円を当初請求したというのですが、10万円請求の場合は、収入印紙は1000円です。
 ですから、この訴訟では訴訟を起こすのに
   印紙代1000円+切手代約7000円=8000円
の実費がかかっているわけです。

 賠償を勝ち取ったのは6000円ですから、これだけみると完全な赤字ということがいえます。 

 原告サイドの狙いとしては、ヤフーBBに過失があるという内容の判決を勝ち取り、それを広く社会に知ってもらって、社会に警鐘をならすことにあるのでしょうが、日本の法制度ではこのような低額の賠償からそもそも訴えを提起すること自体をためらうということがおわかりいただけるかと思います。
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by cuts | 2006-05-19 19:56 | 民事裁判
人気blogランキング 法律・法学部門29位(記事掲載時)

元サザン大森氏、薬物所持で逮捕→Excite エキサイト : 社会ニュース

 あいかわらずの芸能人、薬物汚染の記事であります。
 元ドリカム西川氏の実刑判決も報道されていましたが、今度は元サザン大森氏逮捕のニュースです。

 容疑は、
 「覚せい剤約10グラムと乾燥大麻約40グラムの所持」
ですから、これは
 覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反
にそれぞれあたります。

 大森氏は「自分で使うために持っていた」と供述とのことなので、これを前提としますと、
   単純所持罪
ということになります。

覚せい剤所持罪とか大麻所持罪には、
  単純所持ー法律で定められた刑は「懲役10年以下」
  営利目的所持ー法律で定められた刑は「懲役1年以上20年以下(場合によっては500万円以下の罰金)」
という二種類がありまして、法定刑をごらんいただければわかるように営利目的所持の方が格段に重いわけです。

 では、みつかったときに、何でも「自分の使うために所持していました」といえば、単純所持罪になるのかというとそういうわけでもありません。

 ポイントは、
   所持していた覚せい剤の量
  とか
   その所持の仕方など
です.

 「覚せい剤の1回の使用の通常量は0.03グラム」というのが裁判では前提とされています.もちろん、覚せい剤の使用の初心者なのか、濫用者なのかによって、1回の使用量というのは異なってくるでしょうから、あくまで0.03グラムというのは目安ですが、参考にはなります.

 本日の記事では、発見された覚せい剤が10グラムということですが、これは自己使用目的であるというにはかなり多い量であり、1回の使用量が相当に多いのか?、自己使用目的ではないのではないか?という見方を警察がしてもおかしくはありません。 
 刑事の弁護人としても、この点を被疑者から聴取した上で、被疑者の主張が合理的である(少なくとも不合理ではない)という主張をしていくことになります。

 単純所持で当初逮捕されても、捜査機関というのは、重い犯罪での起訴を常に狙っており、証拠が集まれば営利目的所持で起訴するということもありえますので、この点の攻防が刑事弁護としては焦点になってきます.
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by cuts | 2006-05-13 07:03 | 刑事弁護

現代の家庭内暴力

人気blogランキング 法律・法学部門38位(記事掲載時)

2歳の自分の子どもを殴り死なしとして母親を逮捕
Excite エキサイト : 社会ニュース

 家庭内暴力の事件です。
 家庭内暴力といえば、その昔は、思春期以上の子どもが親を殴ることを示していました。
 いまでもそのようなケースはあるのでしょうね。
 でもあまり目立たないというか、少なくともマスコミに取り上げられるにはいたっていない。
 今では、親が子どもを殴って、死なせてしまうケースが大きく取り上げられています。

 児童相談所の機能を強化するとか、児童相談所への通報を義務付けようなどという対策は立てられて立法化もされていますが、このような事件がなかなか収まりません。
 ひとつには、子育ての負担が母親とか特定の人に集中してしまうんでしょうね。
 私が子どものころは、兄弟が多かったせいかもあるのでしょうが、結構放ったらかしで育てられていましたが、今では、放ったらかしでは誰に狙われるかもしれないという世の中ですから、親が見ていないとというプレッシャーがはるかに強い世の中だと思います。

 傷害致死事件で起訴されて、さしたるよい情状もないということですと、懲役6年とか7年の実刑ということもありえますから(私が担当したケースでその位の量刑のものもありました)、家庭はそれだけで崩壊です。
 それは誰から見ても損失のはずですが、それでもこのような事件が続いていく・・・
 現代社会の負の側面というほかはありません。

 ところで、本件の記事の見出しは、「殴り死なす」というちょっと変な日本語を使っています。
「殴り殺す」が普通だと思いますが、これだと殺人罪のように読める(本件の容疑は傷害致死)ので、「殴り死なす」という表現を使っているのでしょう。

 
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by cuts | 2006-05-07 09:02 | 刑事弁護