主に千葉県における刑事弁護など


by cuts

2005年 06月 01日 ( 3 )

<万引き>ケーキ1個で懲役6月 裁判官同情も実刑 Excite エキサイト : 社会ニュース

 記事によると
  3月30日に 暴行罪で懲役6月執行猶予2年
  4月11日  本件窃盗罪(ケーキ1個168円相当の窃取)
という事実経過のようです.
 前の刑が執行猶予判決ですから、本件は執行猶予中の犯行です。
 このような場合、執行猶予をつけることも法律上は可能ですが、実刑となるケースの方が多いという気がします(もちろんケースにもよりますが).
 この記事のケースでは3月30日に釈放になって、2週間経過していないときに犯行に及んだわけですから、裁判官としては再度執行猶予を付けるのはためらわれたということでしょうか。
 
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by cuts | 2005-06-01 21:49 | 刑事弁護

法廷通訳とは?

 日本の法廷では、日本語で行わなければならないことと法律で規定されています。
 当たり前といえば当たり前の規定なんですが、では、日本語ができない人はどうするのか?
 ということで、通訳の登場となります。
 通訳は裁判所が手配しなければなりません。そのため、裁判所には通訳人の登録リストがあります(我々弁護士には見せていただけませんので、弁護士会には弁護士会のリストがあります)。
 千葉は成田空港があるため、各国の方が出入りしますので、随分色んな言語の通訳さんとお会いしました。
 私が会ったことのある通訳さんは、
 中国語(北京語、広東語)、韓国語、タガログ語、タイ語、ウルドゥー語(パキスタン)、モンゴル語、英語、ドイツ語、ペルシャ語あとアフリカーンス語。
 アフリカーンス語というのは、南アフリカの言語で裁判所の登録通訳がいなかったので、裁判所がアフリカーンス語ができる教授に依頼し、その教え子に法廷通訳をお願いしていました。
 裁判所の法廷通訳はフリーの立場の方が多いように思えます。
 裁判所は、事件ごとに通訳を選任するので、裁判所が雇用している通訳人はいません。
 裁判の日はランダムに入りますから、企業とかで日常的に通訳をしている人はなかなか裁判の日を空けるというのは難しいのではないでしょうか。
 法廷通訳は、裁判の外に、(国選)弁護人との接見にも同行しますから、裁判所だけでなく、警察や拘置所に行くだけの時間がとれないと弁護人としても困ってしまいます。
 法廷通訳の費用というのがこれまた謎なのです。
 弁護人にはおろか、通訳人にさえ明らかになっていないようです。
 法廷通訳だけで生計を立てている人もいますが、それだけでは生計を立てられない人もいるのでは?と思います。
 法廷通訳は事件が終了したときに通訳費用が入るので、事件が終わらない限り収入が入らない仕組みです(この点は、国選弁護人も同じ仕組みですが)。
 裁判所から振り込まれて初めて収入がわかるということだそうです。
 法廷通訳には資格制度もありません。
 裁判所としては、比較的問題の少ない事案から通訳をやってもらい、段々難しい事件へと仕事を依頼することで、法廷通訳をトレーニングしているとのことです。
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by cuts | 2005-06-01 09:40 | 司法制度
執行猶予の保護観察強化へ=法務省、与党と調整 Excite エキサイト : 主要ニュース

 記事は、保護観察付執行猶予を強化しようとする法務省の姿勢を伝えるものです.
 例えば、懲役2年執行猶予3年という判決があったとします.
 判決が出てから執行猶予期間(3年間)の間に犯罪を犯さなければ、刑務所に行くことはありません。
 逆に、執行猶予期間(3年間)の間に犯罪を犯した場合は、執行猶予が取り消され、懲役2年が現実となります(さらに、後で犯した犯罪の分もプラスされます)。
 
 執行猶予には、保護観察がつくとは限りません。
 つまり、執行猶予には、1) 単なる執行猶予と2)保護観察付執行猶予の2種類があるのです.
 保護観察がついている分、裁判官は2)の方が1)よりも重い刑であると考え、1)を選択することを好みます。つまり、多数の執行猶予判決は1)の類型です.
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by cuts | 2005-06-01 06:54 | 司法制度