主に千葉県における刑事弁護など


by cuts

2005年 10月 05日 ( 1 )

内部監査体制の欠如

<敷島製パン>横領19億円、交際女性17人の生活費にExcite エキサイト : 社会ニュース

 横領罪は、預けられていた金品を着服してしまう類型の犯罪で、単なる横領罪だけだと、法定刑は懲役5年以下と、窃盗(懲役10年以下)よりも軽くなっています。
 これは、窃盗が人から金品を奪うのに対し、横領は金品を預けられていたのであるから、その分だけ刑が低いというような説明がされています。
 もっとも、業務に関連して金品を預かっていた場合は、窃盗と法定刑は同様です。
 記事では、業務上横領罪に問われていますが、
  00年12月~今年5月の間、口座から計531回にわたって合計約9億7900万円を引き出し、着服した
 とは、時間も長いですし、額も巨大です。
 これだけの長い期間チェックできなかった被害者側も、監査体制が整っていなかったといわれてもやむをえないのではないでしょうか。
 もちろん加害者が刑事的にはすべての責任を負うべきであって、被害者側の監査体制がとられていなかったことは刑を減じる理由には直ちにはならないと思いますが、今回の被害者は単なる個人ではなく、健康保険組合であり、健康保険組合の損失は、組合員の損失につながっていきますから、組合としては、十分な内部監査体制をしいておく必要があったのは言うまでもないところでしょう。

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by cuts | 2005-10-05 05:44 | 犯罪被害