主に千葉県における刑事弁護など


by cuts

2005年 10月 14日 ( 2 )

ひき逃げをした男が、助手席に座っていた友人に身代わり出頭を指示したという記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

記事によれば、
 ひき逃げした男性(記事では、「会社員の男性」)
     →道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕
 助手席に座っていた友人(記事では、「大工の少年」)
     →犯人隠避容疑で逮捕
です。
 ひき逃げした男性は、犯人隠避容疑では今の段階では逮捕されていないようです。
 このような事件は、ときどき起こります。
 被害者はひき逃げされ死亡してしまっており、自分たちだけで口裏合わせをしてしまえば、誤魔化せるのではないかと考えるようです。
 ただ、捜査機関は細かく事実関係を聞いてきますので、自分がやっていない事件でもよどみなく答えないと疑われますし、出頭した者と同乗していたと仮装する者との間の話が細かいところまで合っていないとこれまた疑われるので、身代わり出頭が発覚することもしばしばです。

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by cuts | 2005-10-14 12:54 | 刑事弁護
兄の名前をかたった弟がそのまま兄の名前で裁判を受けていたという記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

 刑事手続でなぜ詐称ができるか疑問に思われる方もあるかもしれません。
 人物の特定は基本中の基本ですから。
 しかし、指紋などがとられていなければ、実は警察としては本人の供述を完全にチェックすることはできないのです。
 まず、警察は、本人から名前、生年月日、住所、本籍などを確認します。
 裏付けをとるために、住民票や戸籍を警察の職権で取り寄せます。
 本人から経歴や前歴・前科を含めて聴取します。
 これらが一応筋が通っており、住民票や戸籍などと合致し、関係者からの確認もとれれば、一応信じざるを得ません。
 別の人間をかたったらどうなるでしょう。
 実は、「田中OO」なのに、「鈴木**」と名乗ったとします
 警察は、鈴木**の住民票や本籍を確認し、鈴木**さんの関係者に確認をとり、場合によっては逮捕されている被疑者の写真を見せて、確認をとります。
 鈴木**が実在の人物ではなかったり、関係者から「いや、この人は鈴木**さんではありませんよ」と言われれば、その時点で嘘が判明します。
 しかし、まれに本人の言い分がそのまま通ってしまうことがないわけではありません。
 また、本人の供述から裏付けをとるという手法であるため、黙秘されれば確認がまったくできないこともあります。
 今回の記事では兄を名乗ったということですが、家族からの確認をしなかったのでしょうか?それとも、警察が家族と連絡を取ろうとしたが、連絡が取れなかったのか・・・。
 この辺、記事からは不明ですね。
 なお、裁判所では、本人の確認は、ほとんど検察官まかせですから、捜査機関がミスに気がつかない限り、裁判所はそのまま判決してしまう可能性が高いです。

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by cuts | 2005-10-14 08:58 | 刑事弁護