主に千葉県における刑事弁護など


by cuts
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千葉県警いよいよマブチ事件で被疑者逮捕へというニュース
Excite エキサイト : 社会ニュース

 この事件、別件で逮捕されていた被疑者2名のうち、記事によれば55歳のほうが関与を認めているとのこと。その供述が客観的な証拠から裏づけが取れれば取れるほど、信用性があると判断されますので、今度の逮捕という方向へつながっていったのでしょう。
 これでいよいよ本丸である強盗殺人・放火事件での捜査ということになります。
 2名が死亡され、かつ社会的に注目度も高い重大事件。
 適正な捜査がなされなければ、被害者も被疑者も苦しむことになります(被疑者が苦しむというのは冤罪の場合です)。
 捜査機関には適正・的確な捜査を、弁護人がついているとすれば、捜査機関が適正か否かのチェックを是非お願いいたしところです。

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by cuts | 2005-10-19 06:33 | 刑事弁護
 死刑判決を受け上告中の被告人が、他に殺人事件3件を起こしたとして警察に上申書を提出したというニュース
Excite エキサイト : 社会ニュース
 
 警察としては、この情報提供を受けて、これまでの捜査記録を見直し、立件できるかどう慎重に捜査するということになるでしょう。
 情報提供をした被告人は、判決がまだ確定していない被告人ですから、拘置所にいるはずです。拘置所というのは、意外と気がつかれていないのですが、法務省管轄で、つまり国の施設。警察署は都道府県の施設ですから、管轄が違うわけです。
 ですので、警察官が任意で話を聞こうとしても、拘置所から警察へとは被告人を護送してくれないので、警察官が拘置所に話を聴きに行くしかありません。
 ところで、このニュースを見て、殺人事件であっても、迷宮入りしている事件又は迷宮入りしている事件というのは結構あるのかと思いました。
 殺人事件がおきれば、地方版の片隅に記事が載りますが、被疑者がすぐに逮捕すればともかく、ある程度時間が経ってしまうと、刑事事件に関心のある人ですら、あの事件はどんな事件だったかなという思いを強くします。
 「人の噂も75日」ということわざがリアルに響いてきます。
 しかし、被害者・遺族には苦しみは永遠です。
 そして、ほかの人は忘れていくのに、被害者・遺族には永遠の苦しみが付きまとうため、周囲とのギャップに被害者・遺族の苦しみがさらに増すような気がします。

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by cuts | 2005-10-18 06:36 | 犯罪被害
スピード出し過ぎの車が歩行者に突っ込んで多数の重軽傷者を出したという記事
Excite エキサイト : 社会ニュース

 車が歩道に突っ込んだというニュースですが、歩車道の区別はどの程度あったのでしょうか。
 千葉の道も単に線を引いて歩車道の区別をつけるところが結構多く、段差すら存在しないところも多いです。
 段差をつける、ガードレールを設けるということで、こういう事故は減ると思うのですが、どこまで道路の安全対策に力をいれるかという問題でしょう。
 具体的な事故状況はわかりませんが、歩行者に安全な道路をと願わざるを得ません。
 また、自転車も極めて走りづらい状況ですよね。
 道路交通法上、原則として自転車は歩道を走っては行けないことになっていますし、車道を走れば車に邪魔者扱い。歩道を走っても、歩行者にとっては危険この上ないですし、歩行者と自転車と車を分離できればよいのですが、予算からは難しいのでしょうか。

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by cuts | 2005-10-17 14:19 | 犯罪被害
パチンコ店のさくらにみせかける振り込め詐欺の発生
Excite エキサイト : 社会ニュース

 記事によれば、今回の手口は
1 ダイレクトメールでパチンコ店のさくらをつのる
2 それっを見た人が電話すると、男の声で「必ず勝てるように台を遠隔操作する。出玉の5割が取り分になる」と誘われる
3 出玉全部を持ち逃げされないように」と保険料の振り込みを要求され、振り込んでしまう
というもの。
 従来の振り込め詐欺に比べると犯罪者の手がかりが多いような気がします。
 まず、ダイレクトメール。
 客がかける電話番号。
 従来の振り込め詐欺だと、振込口座しかわかりませんから、ここから犯罪者までたどるのは難しかったと思いますが、それ以外にダイレクトメールと電話番号がわかりますから、手がかりは多く、犯罪者まで警察はたどってこういう犯罪を撲滅してほしいと思います。
 しかし、犯罪者側も色々と考えるものですね。

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by cuts | 2005-10-16 14:15 | 犯罪被害
酔った巡査部長が住居侵入で逮捕されるという記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

 巡査部長が立ち入ったのは、敷地だけだったのに住居侵入容疑で逮捕なのか?と思われる方がいるかもしれませんが、
 刑法の「住居」は、
  家屋のほかに 
  壁などによって囲繞された付属地帯
の両方を含みます。
 日常用語だと住居というと家屋だけですが、刑法の住居というのはそれよりも広いのです。
 日常用語の感覚と、法律上の用語が異なることは結構あり、裁判員制度が始まって、裁判員として法律用語と向き合う時に違和感を感じられることも少なくないのでは?と思います。
 ところで、記事によれば、
  ”この巡査部長は容疑を認め「同僚数人と酒を飲んで帰宅中に、不審者がいたから捕まえようとした」などと話しているという。”
ということですが、不審者がいたから捕まえようとしたという主張は、正当な理由で敷地に立ち入ったという主張ですから、自分は住居侵入罪にあたる行為はしていないという主張のように読めます。
 そうだとすれば、容疑は否認しているのではないかと思いますが、実際はどうなのでしょう。
 いずれにせよ、今回の件、単なるお酒での失敗と笑って済ませられる自体でないことだけは間違いないようです。

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by cuts | 2005-10-15 15:54 | 刑事弁護
自衛官の大麻事件の関与者の広がりが相当あるという記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

 薬物事件で関与者の広がりがあるのは、実は当たり前です。
 というのは、薬物はどこかからポッと出てくるわけではなく、人から人へと伝えられるものだからです。
 大麻でいえば、それを育てる人がいて(大麻栽培罪)、譲り渡す人がいて(譲渡罪)、譲り受ける人がいて(譲り受け罪)、使う人がいる(使用罪)わけですから、一人を検挙して、芋づる式に検挙していくことが本来は可能なのです。
 しかし、被疑者が、「自分に譲受をした人の名前をいうと迷惑をかけてしなうなあ」と考えていわなければ、これをたどることは、非常に困難です。
 もっとも、携帯電話の普及と共に、その人が使用していた携帯電話が特定できれば、薬物取引先と連絡していることを判明させ、そこから追及していくという手法が可能となりました。
薬物事件の取引の痕跡は残らないことがほとんどですが、その前段階の連絡先については捜査機関は証拠が手に入ることとなります。

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by cuts | 2005-10-15 07:25 | 刑事弁護
ひき逃げをした男が、助手席に座っていた友人に身代わり出頭を指示したという記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

記事によれば、
 ひき逃げした男性(記事では、「会社員の男性」)
     →道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕
 助手席に座っていた友人(記事では、「大工の少年」)
     →犯人隠避容疑で逮捕
です。
 ひき逃げした男性は、犯人隠避容疑では今の段階では逮捕されていないようです。
 このような事件は、ときどき起こります。
 被害者はひき逃げされ死亡してしまっており、自分たちだけで口裏合わせをしてしまえば、誤魔化せるのではないかと考えるようです。
 ただ、捜査機関は細かく事実関係を聞いてきますので、自分がやっていない事件でもよどみなく答えないと疑われますし、出頭した者と同乗していたと仮装する者との間の話が細かいところまで合っていないとこれまた疑われるので、身代わり出頭が発覚することもしばしばです。

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by cuts | 2005-10-14 12:54 | 刑事弁護
兄の名前をかたった弟がそのまま兄の名前で裁判を受けていたという記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

 刑事手続でなぜ詐称ができるか疑問に思われる方もあるかもしれません。
 人物の特定は基本中の基本ですから。
 しかし、指紋などがとられていなければ、実は警察としては本人の供述を完全にチェックすることはできないのです。
 まず、警察は、本人から名前、生年月日、住所、本籍などを確認します。
 裏付けをとるために、住民票や戸籍を警察の職権で取り寄せます。
 本人から経歴や前歴・前科を含めて聴取します。
 これらが一応筋が通っており、住民票や戸籍などと合致し、関係者からの確認もとれれば、一応信じざるを得ません。
 別の人間をかたったらどうなるでしょう。
 実は、「田中OO」なのに、「鈴木**」と名乗ったとします
 警察は、鈴木**の住民票や本籍を確認し、鈴木**さんの関係者に確認をとり、場合によっては逮捕されている被疑者の写真を見せて、確認をとります。
 鈴木**が実在の人物ではなかったり、関係者から「いや、この人は鈴木**さんではありませんよ」と言われれば、その時点で嘘が判明します。
 しかし、まれに本人の言い分がそのまま通ってしまうことがないわけではありません。
 また、本人の供述から裏付けをとるという手法であるため、黙秘されれば確認がまったくできないこともあります。
 今回の記事では兄を名乗ったということですが、家族からの確認をしなかったのでしょうか?それとも、警察が家族と連絡を取ろうとしたが、連絡が取れなかったのか・・・。
 この辺、記事からは不明ですね。
 なお、裁判所では、本人の確認は、ほとんど検察官まかせですから、捜査機関がミスに気がつかない限り、裁判所はそのまま判決してしまう可能性が高いです。

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by cuts | 2005-10-14 08:58 | 刑事弁護
元研修医がカルテを焼却し、逮捕という記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

 記事では、公文書毀損となっていますが、というのが刑法上は正しいと思います(刑法258条)。
 公文書というのは、公務員が作成した文書をいいますが、それに限らず、公務所が使用する目的の書類であれば、私文書であっても公用文書等毀棄罪が成立します。
 カルテを持ち出された病院が県立病院ですので、公用文書等毀棄罪が成立するのですが、これが私立病院だったら私用文書等毀棄罪にしかあたりません。
 公用文書等毀棄罪の法定刑=3ヶ月以上7年以下の懲役
 私用文書等毀棄罪の法定刑=5年以下の懲役
ですから、同じカルテでも県立病院だったか、私立病院だったかで少なくとも法定刑は差がついてしまいます。
 なんかちょっと割り切れませんが。
 公用文書等毀棄罪や私用文書等毀棄罪というのは、私は実際にケースとして扱ったことがありません。
 あまり立件されないのではないでしょうか。
 カルテを焼却しようという目的で、カルテを病院から持ち出しても窃盗罪にはなりません。
 窃盗罪が成立するためには、判例上、盗まれた物を経済的用法に従って利用、処分する意思が必要とされておりますので、焼却目的では窃盗罪は成立しないとされているからです。
 
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by cuts | 2005-10-13 07:50 | 刑事弁護
最高裁が裁判員制度の広告に長谷川京子を起用という記事→Excite エキサイト : 社会ニュース

 最高裁の威信をかけた裁判員制度のキャンペーンの一環ですね。
 裁判員制度の問題点はすでにいくつかブログに書いておきましたので、ご興味のある方は下記をご参照ください。
 最高裁の裁判員キャンペーン
 裁判員はこれだけの事件に耐えられるか
 裁判員制度には必ずしも反対ではないのですが、どの程度裁判員を時間的に拘束することになるのかという裁判員になる方にはもっとも気になる点のシミュレーションができていないと思います。
 タレントの方も是非模擬裁判で裁判員を努めていただき、感想をきかせていただきたいものです。

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by cuts | 2005-10-13 06:44 | 司法制度